『WIRED vol.39』

『WIRED vol.39』

世界のアイデアと革新に迫れる一冊。
専門的な用語や予備知識が必要な部分も多いが、2021年のはじめにふさわしい雑誌だと思う。
(本当は年末むけかもしれないけれど、年始でも十分おすすめ!)

10個のジャンルそれぞれに対するトレンドが紹介されており、
すべては皆さんの目で読んで感じていただきたいので、
ここでは僕が特に印象に残っている部分を取り上げようと思う。

それは「SCIENCE」ジャンルの1つ、
「IMMERSIVE ODOURS 没入型の嗅覚コンテンツ」。

元々、匂いを使ったコンテンツには興味が出てきたのは、
学生時代にフランスへ訪れた際に、あるファッションブランドの店舗にて匂いのブランディングをしていたことからだった。
そのブランドのどの店舗も同じ匂いを使用し、その店の通りにその匂いが感じられ、「あ、あの店が近くにあるな」と感じられるくらいだった。

(調べてみるとAZUL by moussyとかが国内だと香りのブランディングで有名みたい。)

視覚に訴えるコンテンツはかなり主流だし、
ラジオなどは聴覚に訴えるコンテンツとして今でも生き残っていたりする。
けれど、嗅覚にここまで訴えてくれるのは新鮮だったことを覚えている。

『WIRED』内では購買体験にとどまらず、教育シーンや医療現場でも使われていくものだと触れられている。

ここで細かい説明はしないけれど、匂いというものは脳の記憶を司る部分と関係があり、何かを想起させるのに効果的だということらしい。

個人で香水を使うことから、ブランドや教科書などにも特定の香水が使われ、
視覚デザインではなく、好きな匂いや嫌いな匂いで印象が決まる時はもう近いのだろう。

少し先の未来を見せてくれる今回の『WIRED』はどの人にもおすすめできる。
文字は多めだが、雑誌なので軽い気持ちで自分の近くに置いておくと良いだろう。
きっと自分が興味を持てるページがあるはず。

香水、フレグランスを揃えていくことに興味はあるけれど、
個人的に結構飽き性のため、決まった匂いでずっと過ごしていく、ということは苦手だと思っている。
ルームスプレーなど検討してみようかな、と考え中・・・

自分が好きな匂いを優先しないわけではないけれど、自分の1つの印象として匂いを扱う以上、
他人が僕をイメージするような匂いは重要になってくるだろうなと思っているので、
また少し意欲が出たら自分の「STYLE」として更新していこうと思う。

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