
1人のプログラマーが
一つの自作アプリをキッカケに会社を辞めて海外で仕事をしたり紛争に巻き込まれたりする短編集。
この物語は少し先の未来に自分を引き込んでくれる。
壮大なSFでもなく、ほんの少し先の未来だからこそ想像しやすくて面白い世界を体験できる。
いま自分が使っている技術の進化を考えたり、
いま自分が使っている技術が悪用された未来を考えたり・・・
専門性の高い内容は扱いつつも、身近な技術を描いてくれるからこそ読むのに専門的な知識は必要ない。
明日、自分の身に同じようなことが起きるかも?
と思わせてくれると言っても過言ではないエピソードが多くある。
“Hello, world.” はプログラムを書くときに最初に書くことが多い言葉。
つまり入口になってくれる言葉。
この一冊はまさに未来への入口を表してくれるものとなっている。