1つの定理を証明する99の方法

『1つの定理を証明する99の方法』

「証明」というのは誰もが数学の時間に触れているもの。
「証明しろ」という問題を与えられてわざわざ長い文章を書いて、、、と苦労する経験がある。
(後になって公式の重要性やそれを作り出した先人たちを尊敬することになるが)

1つの定理の証明をする、ということは、
その定理を作った過程をなぞることに他ならない。

数学の問題では表面的かつそこまで長くないものになるだろうが、
定理が作られていく過程というのは途方もない時間がかけられている。

https://www.amazon.co.jp/dp/4627062613/ref=cm_sw_r_tw_dp_78YA9MMTA0613H5PATSP

この本は
おそらく1つの定理をテーマに据え、99のやり方の異なる証明の思考をしてくれているようだ。

この本を見たとき
1つの定理にたどり着くために、本当に99もの方法があったのだろうか?
ということが初めに思い浮かぶ。

帯には「言葉を使わない証明」や「音楽による証明」と書かれているが、
それらは今ある数学的な証明をただ翻訳したものになってしまうのだろうか?
この世で目に見えるものは基本的に数学で表せることを考えると、
さらにその数学を体系化している定理が言葉以外の様々なもので表せるのであれば、
もっと豊かに世の中が見えるのかもしれない。

この本は数学を超えて自分が見るものの角度を変えてくれるかもしれない。