
読みたい読みたいと思っていたSF作家ケン・リュウの新作と名作を集めた一冊。
タイトルの『Arc』は短編のタイトルにもなっており
意味は英語で「円弧、弧線」のことをいい、フランス語では「弓」の意味も持っている。
だが調べてみると、
海外では物語のチャプター(章)のことを言う場合もあるようで、
物語全体を「円」とみなしたとき、その一部である「弧」を表すことになり、
物語の一部分であることを示すようだ。
『Arc』という言葉はいわば未完成であり一部分を表す言葉になってくるんだろうなと思う。
この物語においてその未完成さというものを感じることができるのか、
それとも何かの『弧』に関する事柄が出てくるのかはわからない。
表紙は青色(水色に近い)と赤色の2色で構成されており、
模様は大理石のような形。
シンプルでありつつも分かたれた2つの要素を感じることができる。

一体どのような登場人物がどのような想いを持っているのか、
今から気になる一冊である。